特集 母児を感染から守る―妊産婦の感染症アップデート―
Ⅱ.注意すべき母子感染症
15.ウレアプラズマ感染症
江頭 政和
1
1国立病院機構佐賀病院小児科
キーワード:
ウレアプラズマ
,
早産児
,
新生児慢性肺疾患
Keyword:
ウレアプラズマ
,
早産児
,
新生児慢性肺疾患
pp.1173-1179
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000901
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要旨
ウレアプラズマはヒトの泌尿生殖器に共生し,周産期において流早産,絨毛膜羊膜炎,前期破水,新生児の慢性肺疾患などに関与している.細菌のなかでも最小で細胞壁を欠くその特性からいまだ診断できる施設は限られるものの,診断技術の向上により疫学情報が増えさらに注目度が高まっている.その曝露は中期・長期的予後として呼吸器の問題だけでなく神経学的懸念も明らかになりつつあり,今後は周産期における除菌・治療法の確立が急がれる.
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