合併増大号 今月の臨床 産婦人科感染症の診断・管理─その秘訣とピットフォール
早産と周産期感染症
ウレアプラズマ・マイコプラズマと臨床
萩原 真生
1,2
,
山岸 由佳
2
,
三鴨 廣繁
2
1愛知医科大学分子疫学・疾病制御学寄附講座
2愛知医科大学大学院医学研究科臨床感染症学/感染症科・感染制御部・感染検査室
pp.139-143
発行日 2018年1月10日
Published Date 2018/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209241
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
●Mycoplasma hominis,Mycoplasma genitalium,Ureaplasma urealyticumとUreaplasma parvumの産科・婦人科領域における疾患・病態への関与が示唆されており,半数以上の女性から検出される.
●マイコプラズマ属およびウレアプラズマ属に感染した場合,クラミジア感染症・性器淋菌感染症に近い症状を認めることがある.実際には,無症候も含めクラミジア感染症に症状が類似していることも多いため,検査でしか判別ができないことが多い.
●マイコプラズマ属およびウレアプラズマ属の検出がただちに感染症に結びつくわけではないが,産科・婦人科において早期にマイコプラズマ属・ウレアプラズマ属による感染症を特定し,治療を開始することにより患者の身体への負担を最小限に抑えることが可能になる.
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.