特集 母児を感染から守る―妊産婦の感染症アップデート―
Ⅱ.注意すべき母子感染症
7.母子感染総論
森内 浩幸
1
1長崎大学大学院医歯薬学総合研究科・小児科学
キーワード:
経胎盤感染
,
経産道感染
,
経母乳感染
Keyword:
経胎盤感染
,
経産道感染
,
経母乳感染
pp.1119-1126
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000891
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要旨
母子感染とは再生・生殖行為を介して母から子へ感染するものだが,感染時期(出生前,周産期,出生後)も感染経路(経胎盤,上行性,経産道,経母乳)も様々である.また母親の感染源も多様で,子ども,パートナー(性行為感染),動物(人獣共通感染症),食物(食品由来感染症)等があげられる.胎児・新生児・乳児の転帰も無症候から重度の後遺症・死亡まで多岐に及ぶ.また出生時に無症候でも,一定の潜伏期(数週間~数十年)の後に発症する場合(病原体により数%~ほぼ必発)もある.
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