特集 ホルモン療法の使い分けと使用中・使用後のあるある
Ⅰ.生殖可能年齢の病態あるある
10.妊娠中・不妊治療中の甲状腺機能低下症に対するホルモン療法の使い分けと薬剤性高プロラクチン血症の管理
赤水 尚史
1
1隈病院
キーワード:
潜在性甲状腺機能低下症
,
レボチロキシン
,
ドパミン
Keyword:
潜在性甲状腺機能低下症
,
レボチロキシン
,
ドパミン
pp.1022-1026
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000852
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要旨
妊娠中・不妊治療中の甲状腺機能低下症に対するホルモン療法は,顕性甲状腺機能低下症およびTSHが基準値上限を超える潜在性甲状腺機能低下症の場合,レボチロキシン投与を行い,TSH<2.5mIU/Lをターゲットとする.妊娠中は甲状腺ホルモン必要量が約30%増大するので,このような目標を達成するためには,投与量の増量を行う.TSHが2.5mU/L~基準値上限の場合,一定の見解が成立していないのが現状である.
薬剤性高プロラクチン血症をきたす薬剤には,向精神薬や消化管運動改善薬など多種類がある.それらの休薬や薬剤変更に関して薬剤を処方している主治医との連携が必須である.
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