特集 甲状腺疾患アップデート:明日から役立つ最新知見
甲状腺機能低下症治療の進歩
妊娠希望時の甲状腺機能のコントロール
濵田 勝彦
1
1田尻クリニック
キーワード:
TSH
,
潜在性甲状腺機能低下症
,
甲状腺自己抗体
,
妊娠合併症
,
LT4治療
Keyword:
TSH
,
潜在性甲状腺機能低下症
,
甲状腺自己抗体
,
妊娠合併症
,
LT4治療
pp.635-639
発行日 2023年5月1日
Published Date 2023/5/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000258
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1 妊娠中は血清TSH値が非妊娠時より低くなるため,妊娠中のTSH基準値が必要となる.
2 妊娠中の潜在性甲状腺機能低下症(SCH)は妊娠合併症のリスク増加と関連があり,そのリスクは甲状腺自己抗体があると増大する.
3 甲状腺機能が正常であっても甲状腺自己抗体が陽性であれば妊娠合併症のリスクが増える.
4 妊娠中のSCHおよび甲状腺自己抗体陽性に対する甲状腺ホルモン補充療法の妊娠合併症リスク軽減効果については,いまだ一定の見解がない.
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