特集 どうする?産婦人科救急―ハイリスク患者の周術期管理―
III.どうする?細菌性腹膜炎疑い患者の周術期管理
8.妊娠合併虫垂炎への対応
西島 浩二
1
,
菅井 駿也
1
1新潟大学医歯学総合病院総合周産期母子医療センター
キーワード:
腹部超音波検査
,
腹部MRI
,
手術療法
,
保存的療法
Keyword:
腹部超音波検査
,
腹部MRI
,
手術療法
,
保存的療法
pp.784-786
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000771
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要旨
急性虫垂炎は妊娠中に発症する急性腹症のなかで最も頻度の高い疾患であり,診断の遅れは,胎児と母体の生命の危機に直結する.妊娠に伴う生理的変化により臨床症状や血液検査値の評価が難しくなるため,妊婦の虫垂炎の診断には腹部画像検査(超音波,CT,MRI)が必須である.治療は手術療法が主流であるが,薬物療法(保存的治療)が選択される症例も増加してきている.妊娠に合併した虫垂炎を適切に管理するには,外科医と産婦人科医との密接な連携が重要となる.
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