特集 どうする?産婦人科救急―ハイリスク患者の周術期管理―
II.どうする?腹腔内出血の周術期管理
7.手術予定患者の卵巣腫瘍破裂への対応
五味 陽亮
1
,
髙井 泰
1
1埼玉医科大学総合医療センター産婦人科
キーワード:
卵巣腫瘍破裂
,
急性腹症
,
婦人科緊急手術
Keyword:
卵巣腫瘍破裂
,
急性腹症
,
婦人科緊急手術
pp.779-783
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000770
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要旨
手術予定患者の卵巣腫瘍破裂への対応として,緊急手術が必要となるポイントや,定時手術まで待つメリットを解説する.卵巣成熟奇形腫の場合では化学性腹膜炎などの合併症を起こす可能性もあるので原則手術が望ましく,卵巣子宮内膜症性囊胞(チョコレート囊胞)の場合では妊孕性,卵巣予備能を考慮し治療方針を検討する.卵巣悪性腫瘍が疑われる場合ではなるべく日中に手術を行い術中迅速診断を行うことが望ましい.
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