特集 どうする?産婦人科救急―ハイリスク患者の周術期管理―
II.どうする?腹腔内出血の周術期管理
5.異所性妊娠の腹腔内出血への対応と管理のポイント
明樂 重夫
1
,
中川 潤子
1
,
芦澤 直浩
1
,
森本 千恵子
1
1明理会東京大和病院
キーワード:
経腟超音波法
,
血中hCG
,
卵管線状切開術
,
MTX
Keyword:
経腟超音波法
,
血中hCG
,
卵管線状切開術
,
MTX
pp.768-773
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000768
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要旨
異所性妊娠は進行すると腹腔内出血からショックとなり,速やかな全身管理と緊急手術が必要である.一方,破裂前に診断すると,卵管温存が可能な治療も選択肢となるので,経腟超音波法と血中hCGなどを組み合わせた早期診断が何より重要である.そして患者の全身状態や異所性妊娠の着床部位の状況,挙児希望の有無などにより,手術療法から薬物療法,待機療法から十分なインフォームド・コンセントのもと治療法を選択していくことが大切である.
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