特集 婦人科がん化学療法の進化―最適レジメンと管理を考える―
VI.その他の悪性腫瘍
16.絨毛がんに対する多剤併用療法のレジメン選択
片山 恵里
1
,
碓井 宏和
1
,
中村 名律子
1
1千葉大学医学部附属病院婦人科・周産期母性科
キーワード:
絨毛がん
,
hCG
,
多剤併用化学療法
Keyword:
絨毛がん
,
hCG
,
多剤併用化学療法
pp.321-327
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000579
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
要旨
絨毛がん治療の中心は多剤併用化学療法である.病状の進行は急速で,多発転移をきたす場合も少なからず存在する.病理組織診断なしに治療を行う場合も多い.治療効果判定・寛解判定には,血清hCG値が指標となる.標準的な一次治療レジメンはEMA/CO療法もしくはMEA療法である.二次治療以降のEP/EMA療法も含めて,生存率は90%近くに達しているが,一部の難治例に対しては,免疫チェックポイント阻害薬の導入が期待されている.
Copyright © 2024, SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.