特集 絨毛性疾患の最新トピックス
絨毛性腫瘍(GTN)のトピックス
7.絨毛癌/high risk GTNの診断と治療
碓井 宏和
1
,
佐藤 明日香
2
,
中村 名律子
2
,
片山 恵里
2
H. Usui
1
,
A. Sato
2
,
N. Nakamura
2
,
E. Katayama
2
1千葉大学大学院医学研究院生殖医学
2千葉大学医学部附属病院婦人科・周産期母性科
pp.145-151
発行日 2023年2月1日
Published Date 2023/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002460
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絨毛癌は,妊娠可能な年齢層に多い希少腫瘍である。絨毛癌は化学療法が奏効する疾患であり,エトポシドを含む多剤併用化学療法で90%程度の寛解が見込めるため,根治を目指す治療が求められる。組織学的診断は必須でなく,臨床診断で治療を開始することが多い点が特徴である。絨毛癌診断スコアとFIGOリスクスコアに基づく診断,治療の基本的事項に加えて,実際の診療上の注意点や脳転移をはじめとした難治例の治療法などについて,裏づけとなる考え方やデータを含めて解説した。
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