特集 産婦人科診療ガイドライン産科編2023改訂のポイント
6.単胎骨盤位の取り扱いは?
光田 信明
1
,
金川 武司
2
1大阪母子医療センター
2国立循環器病研究センター産婦人科
キーワード:
単胎骨盤位
,
外回転術
,
硬膜外麻酔・脊椎麻酔併用
Keyword:
単胎骨盤位
,
外回転術
,
硬膜外麻酔・脊椎麻酔併用
pp.143-147
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000539
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要旨
単胎骨盤位の取り扱いについては,分娩方法と外回転術が記載されている.分娩方法については,「産婦人科診療ガイドライン産科編2023」は2020年版と比べて大きな修正はない.しかし,外回転術については,術時の硬膜外麻酔や脊椎麻酔の併用が成功率を上昇させることがメタ解析で示されたため,解説に追記された.また,帝王切開既往に対する外回転術は,術中の胎児心拍数異常に伴う緊急帝王切開の増加なく,成功率は帝王切開非既往と変わらないことがメタ解析で示されたため,外回転術の要件から「帝王切開既往がない」が外された.
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