特集 子宮頸がんの包括的戦略―ワクチン・検診・診断から最新治療まで―
III.治 療
8.子宮頸部上皮内病変の治療
笹川 寿之
1
1金沢医科大学産科婦人科学
キーワード:
円錐切除術
,
HPV免疫療法
,
薬物焼灼法
Keyword:
円錐切除術
,
HPV免疫療法
,
薬物焼灼法
pp.1225-1230
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000442
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要旨
欧米ではCIN2/3は治療対象になっているが,日本ではCIN1/CIN2は原則的に追跡である.高リスクHPV型の感染が子宮頸がんの原因ならば,これらが陽性のCIN1/CIN2が長期に継続する症例は治療すべきであろう.しかし,円錐状切除術は将来の周産期合併症を起こすため未経妊のCIN2+症例には避けたい.低侵襲治療として,HPV治療ワクチンやイミキモド療法などが注目されている.当科では,フェノールやTCAによる薬物焼灼療法を試み有効性を確認している.
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