特集 血栓に強くなる―産婦人科診療に活かす最新知識―
Ⅲ.薬物療法と留意点
11.産婦人科領域でのヘパリン治療と副作用対策
安本 篤史
1
1北海道大学病院検査・輸血部
キーワード:
ヘパリン
,
血栓症
,
ヘパリン起因性血小板減少症
Keyword:
ヘパリン
,
血栓症
,
ヘパリン起因性血小板減少症
pp.1129-1134
発行日 2023年10月1日
Published Date 2023/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000414
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要旨
長い間,抗凝固薬はヘパリンとワルファリンを組み合わせて行われてきたが,皮下注製剤のフォンダパリヌクス,経口薬の直接経口抗凝固薬の開発により治療選択肢が広がってきた.産婦人科領域では様々な理由で静脈血栓塞栓症が起こりやすく,また産科の特殊性から新規薬剤ではなくヘパリンが選択されることが多い.ヘパリンの使用頻度が多くなればそれだけ副作用であるヘパリン起因性血小板減少症の頻度が高まるため,最新の診断,治療について熟知しておく必要がある.
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