特集 時間の流れと産婦人科生物学―早すぎること,遅すぎること,長すぎること,短かすぎること―
Ⅱ.時間の流れと生殖内分泌学
9.window of implantation(WOI)の細胞生物学
川井 清考
1
,
光井 潤一郎
1
,
佐藤 吉美
2
1亀田IVFクリニック幕張
2アイジェノミクス・ジャパン
キーワード:
子宮内膜胚受容能
,
window of implantation
,
WOI
,
着床の窓
Keyword:
子宮内膜胚受容能
,
window of implantation
,
WOI
,
着床の窓
pp.501-506
発行日 2023年5月1日
Published Date 2023/5/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000232
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要旨
ヒト子宮内膜が胚を受け入れる受容能には個体差があるとされている.近年,子宮内膜胚受容能の評価は,生検した内膜組織における着床時期に特異的な遺伝子の発現によって行われるようになり,難治性不妊の検査の一環として普及してきている.原因不明反復着床不全女性の妊娠成績の向上につながる可能性が示唆される一方,検査の精度・解釈に発展途上の部分もあり,否定的な意見があるのも実情である.細胞生物学的メカニズムに基づいた実臨床の知見を報告する.
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