特集 図表・チャートでパッと理解! ここまでわかった産婦人科の病態生理
第4章 女性医学
18.骨粗鬆症
井上 玲子
1
,
井上 大輔
1
1帝京大学ちば総合医療センター第三内科
pp.429-433
発行日 2023年3月25日
Published Date 2023/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000206
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骨粗鬆症は,骨密度低下と骨質劣化により骨強度が低下し,骨折しやすくなった状態である.閉経後女性の骨粗鬆症には,特に閉経後早期のエストロゲン欠乏による骨代謝回転の亢進と,それに伴う骨密度低下が大きく貢献する.一方,加齢や生活習慣病などの合併はおもに骨質劣化によりさらに骨強度を低下させる.閉経後骨粗鬆症は様々な機序による骨密度低下と骨質劣化が複合した病態であり,骨折リスクの総合的な評価が必要である.
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