特集 内科医が診る関節痛・腰痛―リウマチ学の原点に戻る
筋骨格疾患へのアプローチ
内科医が診る骨粗鬆症
渡部 玲子
1
,
井上 大輔
1
Reiko WATANABE
1
,
Daisuke INOUE
1
1帝京大学ちば総合医療センター第3内科
キーワード:
骨粗鬆症
,
骨折
,
骨密度
,
FRAX®
Keyword:
骨粗鬆症
,
骨折
,
骨密度
,
FRAX®
pp.475-479
発行日 2018年3月1日
Published Date 2018/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_475
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Summary
▪骨粗鬆症は既存骨折または低骨密度により診断される.FRAXなどを活用した骨折リスクの評価により高リスク患者を見逃さず,適切な薬物治療を行うことが重要である.
▪一方でFRAXに採用されていないさまざまな臨床的骨粗鬆症リスク因子についても考慮が必要である.
▪大腿骨近位部骨折抑制のエビデンスを有する薬剤が第一選択となるが,長期的な治療戦略として椎体骨折抑制を目的とした治療も考慮される.
▪ビタミンD充足は骨粗鬆症治療の基本である.
© Nankodo Co., Ltd., 2018