特集 “IBD専門医” にきいてみよう! 潰瘍性大腸炎の外来診療
ステージ別の治療の実際
難治性潰瘍性大腸炎治療
志賀 永嗣
1,2
,
角田 洋一
2
,
正宗 淳
2
1せんだい駅前消化器IBDクリニック
2東北大学大学院消化器病態学分野
キーワード:
抗TNF-α抗体製剤
,
リンパ球輸送阻害薬
,
抗IL-(12/)23抗体製剤
,
JAK阻害薬
,
head-to-head試験
,
ネットワークメタアナリシス
Keyword:
抗TNF-α抗体製剤
,
リンパ球輸送阻害薬
,
抗IL-(12/)23抗体製剤
,
JAK阻害薬
,
head-to-head試験
,
ネットワークメタアナリシス
pp.339-346
発行日 2026年3月1日
Published Date 2026/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000001700
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Headline
・潰瘍性大腸炎の難治例(ステロイド抵抗例・依存例)には,生物学的製剤やJAK阻害薬が用いられ,手術を回避して内視鏡的寛解を目指す治療が可能となった.
・抗TNF-α抗体製剤は重症例を含めて有効性が確立している.一方,ベドリズマブや抗IL-(12/)23抗体製剤は安全性が高く,高齢者や併存症を有する症例にも適する.
・JAK阻害薬は経口投与と迅速な効果発現を特徴とするが,心血管イベントや帯状疱疹のリスクに留意する必要がある.
・薬剤選択に明確な指針はなく,重症度,治療歴,安全性,患者の希望などを総合的に考慮して決定する.特に重症度(重症例では迅速な有効性を重視)と安全性(外来診療では長期維持と安全性を重視)のバランスが重要となる.
・安全に治療を継続するため,B型肝炎や結核の事前スクリーニングは必須である.また,治療開始後は接種できない生ワクチンを含めて,計画的なワクチン接種が重要となる.

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