発行日 2004年10月1日
Published Date 2004/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2005078093
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
呼吸器疾患による呼吸筋力低下や換気量減少,気道抵抗の上昇は,REEの増大や分時換気量の増加,運動能の低下をもたらし,それが栄養の供給を減少させる.一方で,肺疾患の病状の進行に伴って栄養の需要は増加し,なんらかのかたちでエネルギーを捻出することが求められる.2001年に,FerreiraらはCOPDに関するメタ解析の結果,2週間以内の短期的な投与では,炭水化物の投与の増加は二酸化炭素産生の増加をもたらし,換気量を減少させた.呼吸不全の患者は,速やかに栄養状態を改善させることが必要であり,早期の栄養療法の開始は予後に与える影響が決して小さくないことを認識しなければならない
©Nankodo Co., Ltd., 2004