総説
甲状腺眼症治療における内科と眼科との連携
渡邊 奈津子
1
,
神前 あい
2
1伊藤病院内科
2オリンピア眼科病院
キーワード:
甲状腺眼症
,
医療連携
,
Basedow病
,
甲状腺疾患
Keyword:
甲状腺眼症
,
医療連携
,
Basedow病
,
甲状腺疾患
pp.653-658
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000800
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甲状腺眼症は,主にBasedow病をはじめとする甲状腺疾患に伴ってみられる眼窩組織の自己免疫性炎症性疾患である.甲状腺眼症の多くはBasedow病の治療中に診断され1),甲状腺眼症の発症時に約90%の患者が甲状腺機能亢進症を呈することが報告されている2).甲状腺眼症と甲状腺機能亢進症は,ほぼ同時に発症することが多いが,甲状腺眼症が先行する患者や,甲状腺機能亢進症が先行してから数年後に眼症が発症する患者も存在することから,甲状腺眼症の発症を的確に診断する難しさがある.
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