特集 よくわかる! 精神疾患対応 これ1冊―内科医と精神科医の連携のために
第5部 知っておきたい精神疾患 各論3:気分症・統合失調症・物質使用症・パーソナリティ症
5 統合失調症
鈴木 道雄
1
1富山大学学術研究部医学系神経精神医学講座
pp.204-210
発行日 2024年3月26日
Published Date 2024/3/26
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000683
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Summary
1.統合失調症は約100人に1人が罹患し,思春期後期~成人早期に好発する重症の精神疾患である.
2.診断は特徴的な症状(幻覚,妄想,まとまりのない会話,陰性症状など)とその持続期間を確認し,類似の症状を生じうる脳器質疾患や身体疾患などを除外して行う.
3.抗精神病薬による薬物療法と心理社会的治療が治療の2本柱であり,当事者のパーソナルリカバリーを支援することが求められる.
4.服薬アドヒアランス不良による再発を防止し,注意深い副作用モニタリングにより身体的健康を維持する.
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