特集 よくわかる! 精神疾患対応 これ1冊―内科医と精神科医の連携のために
第5部 知っておきたい精神疾患 各論3:気分症・統合失調症・物質使用症・パーソナリティ症
6 物質使用症(物質使用障害)
松本 俊彦
1
1国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部
pp.211-216
発行日 2024年3月26日
Published Date 2024/3/26
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000684
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Summary
1.物質使用症の治療においては,短期的な断酒・断薬以上に治療関係の継続が重要である.
2.医療機関での治療に併行して,自助グループや民間依存症回復施設などの非医療的社会資源を活用することで治療効果が高まる.
3.物質使用症の治療では,家族支援は患者に対する治療と同じくらい重要であり,それどころか,治療はしばしば家族の相談から始まる.
4.物質使用症の治療では,違法薬物使用を安心して話せる,「安心・安全な治療環境」が必要である.
5.患者と良好な関係を築いた内科医からの紹介は,専門医療機関へとつながる確率が高い.
Copyright © 2024, SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.