特集 動脈硬化性疾患・脂質異常症Update
動脈硬化性疾患・脂質異常症に対する予防・診療の実際
薬物療法
若林 徹治
1
,
石橋 俊
1
1自治医科大学医学部内科学講座内分泌代謝学部門
キーワード:
スタチン
,
スタチン不耐
,
家族性高コレステロール血症
,
残余リスク
,
選択的PPARαモジュレーター
Keyword:
スタチン
,
スタチン不耐
,
家族性高コレステロール血症
,
残余リスク
,
選択的PPARαモジュレーター
pp.1235-1241
発行日 2023年9月1日
Published Date 2023/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000404
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Headline
1 脂質異常症の薬物治療は長期間にわたることが多く,常に治療のリスクとベネフィットを考慮したうえで,投薬開始や継続の是非を検討していくべきである.
2 生活習慣の是正のみではLDL-C管理目標値を達成できない症例には,スタチンを投与する.スタチン不耐例や効果不十分例に対し,その他の薬剤の使用を考慮していく.
3 LDL-Cが適切に管理された条件において,高TG血症かつ低HDL-C血症を示す脂質異常症では,脳心血管イベント予防目的にTG低下療法を検討する.
4 急性膵炎をきたし得る顕著な高TG血症の症例では,食事療法とともに,フィブラートを含むTG低下療法が推奨される.
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