Japanese
English
今月の特集1 脂質異常症の遺伝背景
LDL受容体異常の病態・診断・治療
Pathophysiology, diagnosis, and treatment of LDL receptor defects
小倉 正恒
1
1順天堂大学医療科学部臨床検査学科
キーワード:
低比重リポタンパク質受容体
,
LDL受容体
,
家族性高コレステロール血症
,
FH
,
スタチン
,
細胞内コレステロール濃度
,
遺伝学的検査
Keyword:
低比重リポタンパク質受容体
,
LDL受容体
,
家族性高コレステロール血症
,
FH
,
スタチン
,
細胞内コレステロール濃度
,
遺伝学的検査
pp.839-847
発行日 2025年8月15日
Published Date 2025/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048514200690080839
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Point
●低比重リポタンパク質(LDL)受容体は細胞外(血中)からLDLを取り込み,細胞内のコレステロール量の恒常性を厳密に保つうえで重要な働きをしている.
●LDL受容体遺伝子(LDLR)の遺伝子変異による機能異常は,家族性高コレステロール血症(FH)の原因である.
●LDLR変異にはLDL受容体活性がわずかに残存する機能不全型(defective type)と,受容体活性がない機能完全欠損型〔negative (null) type〕の表現型があり,FHの表現型や薬剤の反応性に影響する.

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