胃癌の外科手術

Headline

1　世界で初めて腹腔鏡補助下幽門側胃切除が行われてから30年が経過し，現在では低侵襲胃癌手術は広く普及している．

2　腹腔鏡下胃切除と開腹胃切除を比較した種々の臨床試験の結果から，腹腔鏡下胃切除の有用性が証明されてきている．

3　さらなる低侵襲胃癌手術としてロボット支援下胃切除が注目され，近年急速に普及してきている．

4　ロボット支援下胃切除は従来の腹腔鏡下胃切除の成績を凌駕する可能性を秘めており，これを示唆する研究結果の報告が増加してきている．

5　国産の新たな内視鏡手術支援ロボットも登場し，さらなる普及や手術成績の向上，遠隔治療への発展など，ロボット支援手術への関心・期待が高まっている．