臨床例
腹膜癌と鑑別が困難であった結核性腹膜炎・胸膜炎の1例
田中 陽子
1
,
津田 誉至
1
,
阪上 和樹
1
,
緒方 正史
2
,
吉田 康之
2
,
田中 稔恵
3
,
筒井 建紀
3
,
鴨井 博
1
1JCHO大阪病院呼吸器内科
2JCHO大阪病院病理診断科
3JCHO大阪病院産婦人科
キーワード:
結核性腹膜炎
,
結核性胸膜炎
,
CA125(糖鎖抗原125)
Keyword:
結核性腹膜炎
,
結核性胸膜炎
,
CA125(糖鎖抗原125)
pp.837-841
発行日 2023年6月1日
Published Date 2023/6/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000305
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結核性腹膜炎は,腹腔内に形成された病巣からの再燃や進展,肺結核からの血行性散布,隣接臓器からの浸潤などで発症するといわれている.一方腹膜癌は腹膜から生じた癌と考えられ,大量の腹水や糖鎖抗原125(cancer antigen 125:CA125)の上昇を伴う.両者とも画像や経過から診断がつかず,開腹や腹腔鏡による生検を要することがある.
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