特集 ポストコロナ時代の感染症診療
第IV章 ポストコロナ時代に重要な新興・再興感染症
5 重症熱性血小板減少症候群
西山 将
1
,
横田 恭子
2
1香川県立中央病院内科
2香川大学医学部附属病院感染症教育センター
pp.293-296
発行日 2023年3月23日
Published Date 2023/3/23
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000178
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Summary
1.「遠くのエボラより近くのSFTS」.わが国にも致死率の高いウイルス性出血熱は発生しており,日常の標準予防策が必須であることを再認識する必要がある.
2.流行地域におけるフォーカス不明の敗血症にはSFTSを鑑別に入れる(特に肝障害と原因不明のbicytopeniaを伴う場合には要注意である).
3.感染経路として,マダニ媒介感染のリスク行動以外に,動物からの感染にも注目が集まっている.
4.SFTSを疑う場合には,検査も含めて保健所との連携が必要である.
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