特集 ポストコロナ時代の感染症診療
第III章 特殊な状況下での感染症
3 緩和医療における感染症診療の注意点
大串 大輔
1
1がん研究会有明病院感染症科
pp.256-259
発行日 2023年3月23日
Published Date 2023/3/23
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000169
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Summary
1.緩和医療を要する患者では,種々の感染症リスクを有している場合が多い.
2.感染症以外でも,腫瘍熱等の非感染性の原因による発熱がみられる場合がある.
3.ステロイドを使用している患者では,ニューモシスチス肺炎(PCP)の予防や帯状疱疹の発生に注意する.
4.デバイス関連の感染症では,そのデバイスの交換や抜去の処置が可能かどうか,メリットとリスクを十分に考慮する.
5.患者の現状を常に評価し,現実的なゴールに向かって必要な範囲の治療方針を関係者間で相談しながら検討することが重要である.
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