Japanese
English
特集 COVID-19下の外科診療
I. 総論
2.外来診療の注意点
Outpatient clinic under coronavirus disease 2019(COVID-19) pandemic
竹村 信行
1
,
三原 史規
1
,
伊藤 橋司
1
,
小林 憲太郎
1
,
佐々木 亮
1
,
木村 昭夫
1
,
清松 知充
1
,
山田 和彦
1
,
國土 典宏
1
N. Takemura
1
,
F. Mihara
1
,
K. Ito
1
,
K. Kobayashi
1
,
R. Sasaki
1
,
A. Kimura
1
,
T. Kiyomatsu
1
,
K. Yamada
1
,
N. Kokudo
1
1国立国際医療研究センター
キーワード:
SARS-CoV-2
,
COVID-19
,
外来外科診療
,
救急処置
Keyword:
SARS-CoV-2
,
COVID-19
,
外来外科診療
,
救急処置
pp.957-961
発行日 2021年8月1日
Published Date 2021/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_957
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収束する見込みが依然みえないsevere acute respiratory syndrome coronavirus 2(SARS-CoV-2による新型コロナウイルス感染症(COVID-19)蔓延下に,われわれ外科医は,治療を必要とする目の前の患者に適切に対応しつつ,医療従事者の安全を確保し,かつ院内感染の発生防止に努めなければならない.外来診療では標準予防策の徹底,サージカルマスクの着用と適切なタイミングでの手洗いやアルコールによる手指衛生を行うことが不可欠である.さらに,背景や生活環境も多彩で,時に病歴や生活歴の聴取が困難な患者に対応しなければならない救急外来では,加えてN95マスクとゴーグルの着用が必要である.また,緊急手術となる患者は,1時間以内に結果が出る迅速polymerase chain reaction(PCR)検査を行った後に手術室に入室するほうがよいが,状態がわるくPCR検査の結果をまつ余裕のない患者には感染者と同等の対応で,陰圧手術室での,場合によっては陰圧の救急外来処置室での手術が必要となることもある.
© Nankodo Co., Ltd., 2021