特集 ポストコロナ時代の感染症診療
第II章 感染症診療各論
[8]皮膚軟部組織感染症
1 伝染性膿痂疹
浅井 純
1
,
加藤 則人
1
1京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚科学
pp.184-188
発行日 2023年3月23日
Published Date 2023/3/23
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000153
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Summary
1.伝染性膿痂疹は角層内から角層下で増殖した細菌によって生じる表在性皮膚感染症である.
2.黄色ブドウ球菌やA群β溶血性連鎖球菌が主な起因菌であり,両者の混合感染も多い.
3.治療として抗菌薬の全身投与を行うが,アトピー性皮膚炎などの皮膚炎に続発する場合,ステロイド外用による湿疹の治療を同時に行う.
4.難治の場合はカポジ水痘様発疹症や自己免疫性水疱症などを疑う.
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