特集 内科医のための皮疹の診かたのロジック
内科医が診る皮膚疾患:診断・治療とコンサルテーション
伝染性膿痂疹(とびひ)
峯 嘉子
1,2
1長崎大学医学部皮膚科学教室
2九州大学油症ダイオキシン研究診療センター
pp.911-913
発行日 2014年5月10日
Published Date 2014/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107550
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ポイント
◎水疱性膿痂疹は,主に夏季に乳幼児や小児に生じる水疱やびらんで,容易に周囲に拡大し,病変部からの細菌培養で黄色ブドウ球菌を検出する.
◎鑑別すべき疾患はブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群やカポジ水痘様発疹症などである.
◎治療は抗菌薬の全身(経口)投与を行う.搔破による悪化を防ぐため抗アレルギー薬も併用する.
◎保護者への適切な指導が重要である.
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