特集 ポストコロナ時代の感染症診療
第II章 感染症診療各論
[6]消化器感染症
4 急性虫垂炎
畑 啓昭
1
1国立病院機構京都医療センター外科・感染制御部
pp.153-157
発行日 2023年3月23日
Published Date 2023/3/23
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000146
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Summary
1.虫垂炎は急性腹症の原因として頻度の高いものである.除外できるまでは虫垂炎を鑑別診断から落とさない.
2.虫垂炎の臨床スコアは,外来・問診時点での除外診断に有効である.
3.虫垂炎の保存治療の成功率は,90日で80%,5年で60%程度である.
4.膿瘍を形成した虫垂炎は,保存治療後に手術を行うのが標準だが,早期に腹腔鏡下手術を選択することも可能である.
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