増刊号 消化器・一般外科医のための—救急・集中治療のすべて
Ⅲ章 消化器救急疾患
疾患別対処法
下部消化管・腹壁
急性虫垂炎
清水 康仁
1
,
安藤 克彦
1
,
小田 健司
1
,
登内 昭彦
1
,
前田 慎太郎
1
,
吉富 秀幸
2
,
宮崎 勝
2,3
Yasuhito SHIMIZU
1
1千葉市立青葉病院外科
2千葉大学大学院医学研究院臓器制御外科
3国際医療福祉大学三田病院
pp.262-269
発行日 2016年10月22日
Published Date 2016/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211388
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POINT
■急性虫垂炎に対する術式は,従来開腹虫垂切除術が一般的であったが,最近は腹腔鏡下虫垂切除術も標準術式として認識されるようになった.
■単孔式腹腔鏡下虫垂切除術は,3ポート法で行う従来の方法よりも整容性において優れた術式である.若年者に多いこの疾患に対する術式として近年広まっている.
■待機的腹腔鏡下虫垂切除術が近年普及してきている.ほとんど正常解剖の状態で手術できるので,合併症も少なく安全に遂行可能である.
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