Japanese
English
増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ
3章 消化器疾患
急性虫垂炎
Acute appendicitis
問山 裕二
1
1三重大学医学部附属病院消化管外科
pp.398-400
発行日 2019年4月15日
Published Date 2019/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201942
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
急性虫垂炎は虫垂の急性化膿性炎症性疾患であり,急性腹症の原因として最も多い.発生の機序は虫垂内腔の閉塞であり,閉塞の原因として,リンパ組織の過形成,糞石,異物,寄生虫,さらには腫瘍などがある.閉塞により虫垂内圧が上昇し,腸内細菌異常増殖,循環障害が生じ,二次的感染が加わることで発症する.虫垂炎は炎症の程度により組織学的に3つに分類され,カタル性,蜂窩織炎性,壊疽性の順に進行する.カタル性虫垂炎は保存的治療でほぼ治癒しうるが,蜂窩織炎性,壊疽性虫垂炎は外科的治療が必要となる.
Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.