進行肝細胞癌の治療戦略
進行肝細胞癌治療における画像検査とバイオマーカーの意義
土谷 薫
1
,
安井 豊
,
黒崎 雅之
,
泉 並木
1武蔵野赤十字病院 消化器科
キーワード:
Alpha-Fetoproteins
,
画像診断
,
肝細胞癌
,
MRI
,
腫瘍マーカー
,
肝動脈内注入化学療法
,
Sorafenib
,
Vascular Endothelial Growth Factor A
,
陽電子放射型断層撮影
,
マルチモーダルイメージング
,
腹部CT
,
RECIST
Keyword:
alpha-Fetoproteins
,
Diagnostic Imaging
,
Carcinoma, Hepatocellular
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Biomarkers, Tumor
,
Vascular Endothelial Growth Factor A
,
Positron-Emission Tomography
,
Multimodal Imaging
,
Response Evaluation Criteria in Solid Tumors
,
Sorafenib
pp.1027-1034
発行日 2015年6月20日
Published Date 2015/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2015304273
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進行肝細胞癌の画像検査,とくに分子標的薬治療において治療開始後の画像評価は腫瘍濃染域を評価する基準(mRECIST,RECICLEなど)が用いられている.また腫瘍濃染の減少をバイオマーカーとする報告やMRI拡散強調画像やFDG-PETのSUVmaxの変化で治療反応性を評価する研究もあり,今後は単なる効果判定ではなく予後予測可能なバイオマーカーとして画像所見を検討することが重要である.血清バイオマーカーとしては従来の腫瘍マーカーであるAFPを超えるものは未だ報告されていないが,とくに化学療法においては治療前のpredictive biomarkerとして他癌腫のように遺伝子変異やタンパク発現を評価して治療を選択する時代が到来している.
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