特集 認知症を取り巻く現状:バイオマーカー、根本治療薬ってなに?
認知症研究の最前線 世界はgame changerを待っている アミロイドPET、タウPETリガンド
石橋 賢士
1
1東京都健康長寿医療センター東京都健康長寿医療センター研究所 神経画像研究チーム
キーワード:
Alzheimer病
,
Amyloid Beta Peptides
,
フッ素放射性同位体
,
リガンド
,
Tau Proteins
,
神経原線維変化
,
陽電子放射型断層撮影
,
分子イメージング
,
6-OH-BTA-1
,
THK-5351
,
MK-6240
Keyword:
Amyloid beta-Peptides
,
Neurofibrillary Tangles
,
tau Proteins
,
Ligands
,
Fluorine Radioisotopes
,
Alzheimer Disease
,
Molecular Imaging
,
MK-6240
,
THK5351
,
Positron-Emission Tomography
,
2-(4'-(methylamino)phenyl)-6-hydroxybenzothiazole
pp.623-629
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2022195230
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<Headline>1 Alzheimer病(AD)で、アミロイドPETは神経細胞外に沈着した線維化アミロイドβ(老人斑)を、タウPETは神経細胞内に凝集した過剰リン酸化タウ(神経原線維変化)を画像化する。2 老人斑を標的としたアミロイドPETリガンドの完成度は高く、その画像はADの病理診断に相当する老人斑密度を反映する。3 タウオパチーは3リピートタウが蓄積する疾患、4リピートタウが蓄積する疾患、両者が蓄積する疾患に分けられる。各々の疾患で、タウPETリガンドの臨床研究が進行中である。4 アミロイドβやタウを標的とした疾患修飾薬の開発、治験が進んでいる。研究目的のみならず、診断や治療を目的としたアミロイドPET、タウPETの臨床利用がますます進むと見込まれる
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