認知症1,000万人時代を目前に控えて-最新の診断,マネジメント,そして分子標的治療へ
認知症の検体検査バイオマーカー
池内 健
1
1新潟大学脳研究所附属生命科学リソース研究センター
キーワード:
Alzheimer病
,
生物学的マーカー
,
Desmosterol
,
認知症
,
髄液
,
臨床検査
,
髄液検査
,
Amyloid Beta-Protein (1-42)
Keyword:
Alzheimer Disease
,
Cerebrospinal Fluid
,
Dementia
,
Desmosterol
,
Biomarkers
,
Clinical Laboratory Techniques
,
Amyloid Beta-Protein (1-42)
pp.295-298
発行日 2017年8月1日
Published Date 2017/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017338871
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脳内病理を反映する脳脊髄液バイオマーカーの変化がAlzheimer型認知症および軽度認知障害のNIA-AA診断基準(2011年)に取り入れられている.脳脊髄液中アミロイドβ42,総タウ,リン酸化タウの測定がAlzheimer型認知症の補助診断および軽度認知障害からAlzheimer型認知症へのコンバート予測指標として有用である.脳脊髄液バイオマーカーの変化に基づき無症候期であるpreclinical期・Alzheimer病の概念が提唱されている.微量分子の先端計測機器の進歩により血液中の脂質や代謝物を標的とした血液マーカーの開発が進んでいる.
©Nankodo Co., Ltd., 2017