特集 一般内科医が知っておきたい最新の心筋症診療
各心筋症における診療の実際 心臓サルコイドーシス
滝 美波
1
,
矢崎 善一
1長野県厚生農業協同組合連合会佐久総合病院佐久医療センター 循環器内科
キーワード:
MRI
,
心エコー図
,
心臓カテーテル法
,
人工心臓ペーシング
,
心電図
,
僧帽弁閉鎖不全症
,
副腎皮質ホルモン
,
免疫抑制剤
,
僧帽弁形成術
,
心筋血流イメージング
,
サルコイドーシス-心臓
Keyword:
Cardiac Pacing, Artificial
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Immunosuppressive Agents
,
Mitral Valve Insufficiency
,
Cardiac Catheterization
,
Echocardiography
,
Electrocardiography
,
Adrenal Cortex Hormones
,
Mitral Valve Annuloplasty
,
Myocardial Perfusion Imaging
pp.543-549
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2021196025
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<Headline>1 サルコイドーシスは原因不明の全身性肉芽腫性疾患であり、心臓に病変が及ぶと心不全や致死性不整脈を発症することがあるため心病変の有無は予後に大きくかかわる。2 サルコイドーシスは同時性および異時性に多臓器病変を有することがあり、他臓器のサルコイドーシスが診断されている場合は定期的に心病変の有無を評価すべきである。3 心臓サルコイドーシスの診断には病理学的所見が最重要ではあるが、種々の画像検査を組み合わせることで本症を臨床的に診断でき、早期の治療介入が可能となる。心病変で初発した場合、心臓限局性サルコイドーシスの存在に注意が必要である。
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