発行日 2005年4月1日
Published Date 2005/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005108594
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日本循環器学会学術委員会指定研究班により「肥大型心筋症(HCM)の診療に関するガイドライン」が作成された.HCMは明らかな原因なくして心肥大をきたす疾患で,通常不均等肥大を呈し,心内腔拡大を伴わない.HCMでは拡張不全が主体で,収縮能は一般に保たれている.HCMでは無症状のことも多いが,症状のある場合,息切れ,めまい,動悸,胸部不快感,心悸亢進,易疲労感,などがみられる.心電図は感度の高い有用なHCMのスクリーニング検査である.心エコー図はHCMの診断における,もっとも重要な検査であり,本検査により,(1)肥大の形態・様式の評価,(2)左室流出路閉塞の評価,(3)左室拡張能の評価が行われる
©Nankodo Co., Ltd., 2005