特集 一般内科医が知っておきたい最新の心筋症診療
各心筋症における診療の実際 周産期心筋症
神谷 千津子
1
1国立循環器病研究センター病院 産婦人科部
キーワード:
Bromocriptine
,
危険因子
,
抗凝固剤
,
心筋疾患
,
心不全
,
妊娠合併症-心臓血管系
Keyword:
Anticoagulants
,
Bromocriptine
,
Cardiomyopathies
,
Heart Failure
,
Pregnancy Complications, Cardiovascular
,
Risk Factors
pp.551-555
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2021196026
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<Headline>1 息切れや浮腫などの心不全症状は、正常妊産婦も訴える症状と似ているため、診断が遅延しやすい。半数以上の症例が、起座呼吸や心肺停止状態で診断される。2 6~7割の患者は、1年以内に心機能が正常域に回復する。診断時や2ヵ月後の心室機能や左室径、心内血栓の有無などが、予後予測因子である。3 除外診断病名のため、多様な疾患背景を含む疾患群である。半数の患者は妊娠高血圧症候群や多胎妊娠が背景にあり、1~2割の患者では拡張型心筋症関連遺伝子変異を認める。
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