その輸液、間違っていませんか?-輸液のコントラバシーとピットフォール
《輸液処方のキホン》基本的栄養輸液処方の考え方
宮田 剛
1
1東北大学 大学院医学系研究科外科病態学講座先進外科学分野
キーワード:
Glucose
,
Vitamins
,
静脈栄養
,
静注用脂肪乳剤
,
体内水分
,
タンパク質
,
熱量測定
,
薬物投与量算出
Keyword:
Body Water
,
Calorimetry
,
Fat Emulsions, Intravenous
,
Glucose
,
Parenteral Nutrition
,
Proteins
,
Vitamins
,
Drug Dosage Calculations
pp.216-222
発行日 2012年2月1日
Published Date 2012/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012143516
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●静脈栄養の基本処方として、3大栄養素を決めるためには、必要熱量をまず算出し、次に異化亢進状況を踏まえて必要蛋白質量を算出する。さらに脂質量を算出し、投与必要熱量から蛋白、脂質による熱量を差し引いて糖質の投与量を算出する手順が推奨されている。●蛋白質はアミノ酸として投与されるが、NPC/Nを考慮しなければならない。●脂質は有効に利用すべきであるが、ミセルでの投与となるために投与速度を緩徐にする必要がある。●高カロリーとなった際にはビタミンB1不足での乳酸アシドーシスに注意をする。●これら適正量の初期設定に悩むよりも、その後のモニタリングでそれぞれの過不足を微調整することが重要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2012