適正な輸液とは何か? 各疾患の輸液
心疾患患者における輸液処方の組み立て方
波多野 将
1
1東京大学 大学院医学系研究科重症心不全治療開発講座
キーワード:
レニン-アンジオテンシン系
,
Vitamins
,
心臓疾患
,
心不全
,
体液
,
投薬計画
,
微量元素
,
輸液療法
,
重症度指標
,
肺楔入圧
,
心係数
Keyword:
Body Fluids
,
Drug Administration Schedule
,
Heart Diseases
,
Heart Failure
,
Pulmonary Wedge Pressure
,
Trace Elements
,
Severity of Illness Index
,
Renin-Angiotensin System
,
Vitamins
pp.61-64
発行日 2017年7月1日
Published Date 2017/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017288234
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急性心不全の分類にはForrester分類,Nohria-Stevenson分類,クリニカルシナリオ(CS)などがあり,これらの分類は治療方針の決定とともに,輸液処方を組み立てる際にも有用である.Forrester分類やNohria-Stevenson分類は左心不全を念頭に置いた分類であり,右心不全の輸液については別途考える必要がある.慢性心不全の患者は通常体液量過剰の状態にある.このため,輸液を行う際には塩分を制限し,輸液量も1日1,500mL程度までに留める.心不全患者に輸液を行う際にはビタミンや微量元素にも注意を払うことが必要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2017