特集 膵疾患の診断・治療の進歩
最新のトピックス 膵炎、膵癌の成因、危険因子と予防
辻前 正弘
1
,
増田 充弘
,
児玉 裕三
1神戸大学 大学院医学研究科消化器内科学
キーワード:
IgG
,
Trypsinogen
,
飲酒
,
危険因子
,
タバコ喫煙
,
自己抗体
,
膵炎
,
膵臓腫瘍
,
性因子
,
変異
,
BRCA1遺伝子
,
膵炎-アルコール性
,
BRCA2遺伝子
,
胆石
,
膵炎-慢性
,
膵炎-自己免疫性
Keyword:
Genes, BRCA1
,
Pancreatitis, Alcoholic
,
Trypsinogen
,
Immunoglobulin G
,
Sex Factors
,
Tobacco Smoking
,
Autoimmune Pancreatitis
,
Pancreatitis
,
Pancreatic Neoplasms
,
Mutation
,
Autoantibodies
,
Risk Factors
,
Alcohol Drinking
,
Genes, BRCA2
,
Gallstones
,
Pancreatitis, Chronic
pp.970-975
発行日 2020年8月1日
Published Date 2020/8/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2020360709
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<Headline>1 急性膵炎の3大成因はアルコール、胆石、特発性である。急性膵炎はアルコール性のものが最も多いが、次いで特発性のものが多い。特発性であると診断したとしても、成因を繰り返し精査検討する姿勢が望まれる。2 特発性膵炎において、特に若年発症、再発性、家系内集積などを認めるときには遺伝的素因も考慮すべきである。3 膵癌の早期発見と予防のため、リスクとなるような生活習慣因子の是正と、リスクファクターを複数有するような患者への積極的な膵癌精査の姿勢が望まれる。
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