特集 食物アレルギー「食べる」ということを根本から見なおしてみる
食物アレルギーガイドライン 離乳食のすすめかた 食物アレルギーの視点
川口 明日香
1
,
成田 雅美
1杏林大学 医学部小児科学教室
キーワード:
過敏症-食物
,
卵(食物)
,
乳児食
,
診療ガイドライン
,
過敏症-卵
,
経口免疫寛容
Keyword:
Food Hypersensitivity
,
Practice Guidelines as Topic
,
Infant Food
,
Eggs
,
Egg Hypersensitivity
pp.1279-1282
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2022318441
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▼1980年代から2010年代の30年間で、離乳開始時期は2ヵ月遅くなっている。▼離乳開始を遅らせることによる食物アレルギー発症予防のエビデンスはない。▼近年、アレルギーになりやすい食物の早期摂取についてエビデンスが集積されている。▼授乳・離乳の支援ガイドが2019年に改定され、鶏卵の開始時期が見なおされた。▼早期摂取の至適時期や食物の種類、どのような人を対象とするかについては、まだ議論の余地がある。▼卵黄による新生児・乳児食物蛋白誘発胃腸症の発症についても注意、情報提供が必要である。
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