特集 小児神経検査マニュアル
各検査の目的と方法 終夜睡眠ポリグラフ検査、睡眠潜時反復検査
福水 道郎
1
1昌仁醫修会瀬川記念小児神経学クリニック
キーワード:
筋緊張
,
酸素飽和度測定
,
睡眠-覚醒障害
,
レム睡眠
,
ポリソムノグラフィー
,
脳波
,
ノンレム睡眠
Keyword:
Muscle Tonus
,
Oximetry
,
Polysomnography
,
Sleep, Slow-Wave
,
Sleep, REM
,
Sleep Wake Disorders
,
Brain Waves
pp.683-688
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2022184581
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▼小児の睡眠-覚醒障害を鑑別するために最も重要である客観的な睡眠評価法について概説する。▼終夜睡眠ポリグラフ検査(nPSG)がその評価法のベースとなるもので成長・発達を考慮に入れ、大人と異なる電極の設置法や記録の判定基準が必要である。▼睡眠潜時反復検査は日中の過度な眠気を評価する方法で、中枢性過眠症の診断時に必須である。▼覚醒維持検査は治療後の眠気の改善の評価や運転免許を取得する際に重要であるが、施行できる施設は限られる。▼小児期の各年齢段階における判定基準は、成長・発達による変化からいまだ確立されていないものがある。
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