睡眠障害診療のあり方 内科医と睡眠専門医との連携を目指して
睡眠・覚醒のメカニズムを探る
本多 和樹
1
1ハムリー筑波研究センター睡眠科学研究所
キーワード:
サーカディアンリズム
,
ホルモン
,
覚醒
,
自律神経系
,
レム睡眠
,
脳波記録法
,
ホメオスタシス
,
Orexins
,
睡眠覚醒リズム
,
ノンレム睡眠
Keyword:
Orexins
,
Arousal
,
Autonomic Nervous System
,
Circadian Rhythm
,
Electroencephalography
,
Homeostasis
,
Hormones
,
Sleep, REM
pp.209-214
発行日 2013年2月1日
Published Date 2013/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013091483
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ノンレム睡眠の中枢は脳前方の前脳基底部や視索前野に,レム睡眠の中枢は脳後方の下位脳幹部に存在している.ヒトでは覚醒,レム睡眠,ノンレム睡眠の3状態が出現し,脳波によって規定される.睡眠覚醒調節には神経機構と液性機構が存在する.眠りには,睡眠のサーカディアンリズムとホメオスタシスによる2通りの仕組みが想定されている.ホメオスタシス現象には液性調節因子が深く関与している.摂食調節物質として発見されたオレキシンは,睡眠覚醒調節にも深く関与する.睡眠は循環器系,呼吸器系,消化器系および内分泌系等,ヒトの生理機能のほとんどに関与している.
©Nankodo Co., Ltd., 2013