症例報告
急性腹症の鑑別診断で見つかった呼吸器感染症
皆川 光
1
,
松崎 香士
,
田中 一樹
,
三輪谷 隆史
,
板垣 裕輔
1大阪大学 大学院医学系研究科小児科学
キーワード:
Ceftriaxone
,
C-Reactive Protein
,
急性腹症
,
胸膜炎
,
鑑別診断
,
肺炎-肺炎球菌性
,
Cefditoren
,
Tosufloxacin
,
細菌培養
,
血液培養
,
腹部CT
Keyword:
C-Reactive Protein
,
Diagnosis, Differential
,
Abdomen, Acute
,
Blood Culture
,
Ceftriaxone
,
Pneumonia, Pneumococcal
,
Pleurisy
,
Cefditoren
,
Tosufloxacin
pp.257-260
発行日 2022年2月1日
Published Date 2022/2/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2022083485
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腹痛の原因の1つに肺炎があるが、腹痛の訴えが強く呼吸器症状に乏しい場合、最初の診断時に見過ごされてしまうことがある。筆者らが経験した2症例では、腹部CTの上端に胸部下部が写っており、そこに肺炎・胸膜炎像を認めた。1例はCRPが高値で、もう1例は血液培養が陽性であった。2例とも抗菌薬治療により軽快を得た。急性腹症の原因が明らかとならない場合、呼吸器疾患をはじめ他疾患も想定し診察に臨む必要がある。
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