症例報告
SLEにおけるTAC、MMF併用中の下痢と急性腎障害
奥村 美紗
1
,
宮原 宏幸
,
茂原 研司
,
斎藤 有希恵
,
津下 充
,
八代 将登
,
塚原 宏一
1岡山大学病院 卒後臨床研修センター
キーワード:
胃腸炎
,
下痢
,
エリテマトーデス-全身性
,
急性腎障害
,
多剤併用療法
,
Tacrolimus
,
Mycophenolate Mofetil
Keyword:
Drug Therapy, Combination
,
Lupus Erythematosus, Systemic
,
Mycophenolic Acid
,
Gastroenteritis
,
Diarrhea
,
Tacrolimus
,
Acute Kidney Injury
pp.253-255
発行日 2022年2月1日
Published Date 2022/2/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2022083484
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
症例は全身性エリテマトーデスの18歳女性。タクロリムス(TAC)、ミコフェノール酸モフェチル(MMF)併用下に寛解状態にあった。急性胃腸炎を機に腎機能が低下し、いったん軽快した下痢の再燃および血球減少を認めた。TAC、MMF相互の副作用により両薬剤の血中濃度が上昇し有害事象が出現したと考えられ、TAC減量により症状は改善した。TAC、MMF2剤併用中に胃腸炎に罹患したときには、特異な血中濃度の変動に注意する必要がある。
Copyright© 2022 SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.