症例報告
噴水様嘔吐を契機に胃幽門部消化管重複症と診断した2ヵ月男児
入江 望美
1
,
伴 英樹
,
平井 克樹
,
右田 昌宏
1熊本赤十字病院 小児科
キーワード:
胃疾患
,
胃切除
,
嘔吐
,
超音波診断
,
腹部X線診断
,
幽門
,
異所性膵
,
消化管重複症
Keyword:
Ultrasonography
,
Stomach Diseases
,
Gastrectomy
,
Vomiting
,
Pylorus
,
Radiography, Abdominal
,
Accessory Pancreas
pp.697-700
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2021205818
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消化管重複症は、消化管様構造を有した嚢胞状または管状の構造物が消化管に隣接して存在する先天性の消化管形成異常である。おもに、回腸末端部・回盲部に発生するとされ、胃幽門部発生は非常にまれである。本症例は2ヵ月で噴水様嘔吐を呈し肥厚性幽門狭窄症との鑑別を要したが、腹部超音波検査が鑑別に有用であった。速やかに外科的治療を行い術後経過は良好であった。
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