症例報告
良性特発性新生児けいれんの経過中に生じたミダゾラムによる脳幹解放現象
渡邉 雅慧
1
,
宮田 世羽
,
鴇田 雅敏
,
本田 聖子
,
楊 國昌
1稲城市立病院 小児科
キーワード:
Midazolam
,
Phenobarbital
,
ジスキネジア-薬物性
,
自然寛解
,
脳幹
,
けいれん-新生児
Keyword:
Brain Stem
,
Midazolam
,
Phenobarbital
,
Remission, Spontaneous
,
Dyskinesia, Drug-Induced
pp.693-695
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2021205817
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日齢4の女児が、全身性の間代発作が群発し入院した。フェノバルビタールによって発作は消失し、経過から良性特発性新生児けいれんと診断した。日齢19に検査のためミダゾラムを投与したところ、ミオクローヌス様の異常運動が出現した。脳波異常を伴わず数分間で自然に頓挫し、ミダゾラムに誘発された脳幹解放現象と考えた。新生児に対するベンゾジアゼピンの投与は、脳幹解放現象を生じることがあるため注意が必要である。
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