特集 学童期の神経疾患のファーストタッチから専門診療へ
主要神経症候に対するファーストタッチ 専門医紹介前のアプローチ 運動の異常
松本 浩
1
1防衛医科大学校病院 小児科
キーワード:
運動失調症
,
運動障害
,
神経症状
,
病歴聴取
,
麻痺
,
筋力低下
,
不随意運動
,
意識レベル
Keyword:
Ataxia
,
Movement Disorders
,
Muscle Weakness
,
Paralysis
,
Neurologic Manifestations
,
Medical History Taking
pp.17-23
発行日 2021年1月1日
Published Date 2021/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2021085345
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●学童期に発症する運動の異常については、急激に発症する小児脳梗塞、急性弛緩性麻痺、急性小脳失調や、緩徐に症状が進行する先天性神経筋疾患、小脳変性症、あるいはチックなどの不随意運動、身体化障害など、原因は多岐にわたる。●現病歴・家族歴などの病歴聴取をていねいに行い、身体所見を詳細にとることにより、運動の異常の病巣について想起し、MRIなどの画像検査、血液検査、遺伝学的検査により診断を確定する。●急性発症の片麻痺、弛緩性麻痺や、診断のつかない失調症、不随意運動については、小児神経専門医へ紹介する。
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